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2023.10.16
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Nプロジェクト3分野講演会
10月16日(月)7限目、1年生Nプロジェクト長浜地域学講座分野別講演会を行いました。3分野の講師と演題は以下の通りです。
伝統産業分野:長浜伝統工芸の継承と創造 塗師 渡邊嘉久氏
歴史文化分野:秀吉と長浜 長浜城歴史博物館 館長 福井智英氏
歴史産業分野:国友一貫斎 鉄砲から発明品まで 長浜城歴史博物館 学芸員 岡本千秋氏
この中の一つ、伝統産業分野では、塗師 渡邊嘉久氏から、伝統工芸:漆の植生から長浜に伝統産業として根づいて、現在に至るまでの歴史、漆は社会の中でいろいろな場所に活用されてきたこと、漆に関わるあらゆることを教えていただきました。
講演の最後には、自身が家業を引き継ぐまでの漆のかかわりとして、大学卒業後、銀行員などを経験して、結婚して子供ができてからは、ひたすらに漆の仕事に取り組むようになった経緯、父親が築いておかれた人脈に助けられた経験、作家活動を再開し、公募展に応募し始めて、「井の中の蛙」から脱却したという作家、職人としての成長、仕事の受注も社会の変化に影響を受けること、つまり仏壇の需要が減っていること、長浜曳山の平成の大修理の多くにかかわってきた経験など、社会の需要と自身の仕事の在り方など貴重なお話をしていただきました。
講演の最後はこんな言葉で締めくくられました。「仕事の本質とは自分の得意なことは自分の才能で世の中をよくしたり、世の中の人のためになることをすること。身近な人を笑顔にすること。」自分自身の生き方や人生のいろいろな局面で自分自身が思ったこと、考えを率直に話すことができる講師の人柄に生徒たちも感動を覚えたと思います。